環境リスク論

環境問題を考えていくと、リスク論に行き当たります。
異論はあるでしょうが、リスクを人間の死と考えてみます。人は死と
背中合わせで生活しています。こんなことをいうと、何をおおげさな、
と言われそうですが、よく考えてみてください。
日本では、年間約1万人が交通事故で命を落として
ます。日本の人口は1億2千万人。ですから、年間で交通事故死す
る確率は10000/120000000 で、およそ0.0083%です。人生
80年と考えれば、生涯のうち、交通事故で死ぬ確率は、約0.66%。
つまり、150人に1人は、交通事故で死亡すると言える
わけです。これ以外に、排ガス等で病気にかかり、命を落とす人も
考慮に入れたら、車に起因する死はさらに増えるでしょう。しかし、
車は便利なので、人々はこのように高いリスクを容認して
いるわけです。
このようなリスクを考えるのがリスク論。そして、リスク論を環境に適
用したのが、環境リスク論。この手法を用いて、世の中の環境リスク
を統一した尺度で評価すれば、しなければならない環境対策が浮き
ぼりになるはずです。
これまで死者が一人もいない(一説にはセベソ事件で4名死亡)
ダイオキシンに、世間の風評だけでこれほど多くの血税や研究費
が浪費されることもなくなるのではないでしょうか?
環境問題は、もっと、科学的に、統計的に考えるべきだと思います。
環境リスク論に関しては、横浜国大中西先生のHPに詳しく載ってい
ますので、興味のある方はごらんいただけたらと思います。

モクジ  マエ ツギ