前回は、環境問題を私なりに分類しました。では、世間の考え方はどうなんでしょう?
1.東京都発行の「環境・リサイクルビジネスの事業化戦略」
図表1−2−2環境関連ビジネスの成長の背景となっている環境問題」で、以下の分類をしています。
1)大気
(CO2排出、オゾン層破壊、大気汚染、酸性雨)
2)水
(上水、飲料水、下水、排水、水環境)
3)廃棄物 (一般廃棄物、産業廃棄物、土壌や大気・水への影響)
4)エネルギー(新エネルギー、省エネルギー、廃棄物エネルギー)
5)その他 (振動・騒音、悪臭、土壌汚染)
これは、地球的な視点、地域的な視点、生活的な視点が渾然としていますね。
善し悪しはともかく、環境問題を「ビジネス」として捕らえた場合、対象物で
分類してあるので、わかりやすいことだけは確かです。
2.東京大学教授 安井至氏 「市民のための環境学入門(丸善ライブラリー)」
環境問題の定義は、ある目的対象物の健全性維持のための問題だそうです。
目的対象物として以下のものが考えらます。
1)地球そのもの
2)広範囲の生態系全体
3)ある地域の生態系
4)ある種の生物
5)生物固体
6)その他
大変抽象的です。でもって、氏の選択対象は、「人類の健全なる持続」であり、
4)ある種の生物で、生物を人間に選んだ、としています。な〜るほど。しかし、そのために、
場合によっては「地球本意主義」が必要であり、そこに環境問題の複雑さがある、とお考え
のようです。「人類の健全なる持続」とは、
・人口が今以上に増えないことを意味しているのか、想定される人口増は許容するのか?
・文明(生活)レベルは現状維持を考えているのか?
・経済成長をどのように考えるか?
等、疑問はつきませんし、「明確」に分類ができないのがちょっと残念ですが、感覚的には
大変受け入れやすいものです。
安井氏は大変高い見地からバランスよく環境問題を捕らえておられ、
HP「市民のための環境学ガイド」を開設されております。ぜひご覧ください。